2016/05/30

TITLE:「 第8回 展示会 

 昨日、展示会作品の窯を焚いた。明日の窯だしで展示会作品が全て揃う。今年で展示会が八回目になり手順がよくなった。ほぼ準備が整った。後は神棚の榊と水を取り替え、神頼みになる。
 今年は、備前や唐津の土が手に入り昨年までと違う作風を見ていただけると思う。お近くの方は是非、お越しください。

第8回 展示会・陶器市
日時 平成28年6月3日(金)~5日(日)
            AM10:00-PM4:00
場所 稲城陶芸教室 東京都稲城市東長沼2101-6
◇イベント:
4日 午後5時~「フルートとピアノの調べ」
   入場料:1000円(パーティー代込み、要予約)
5日 午前10時30分~「いなぎ太鼓」(雨天中止)
    午前11時~フリーマーケット
連絡先 090-5394-3888
          稲城陶芸教室 安東道正 
(先着150名様 ぐい呑 プレゼント)
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2016/05/25

TITLE:「 二足の草鞋 

  工房の前にあるクリの木に白く長い花が咲き、辺りに匂いをまき散らし始めた。クリの花は遠い昔、思春期の頃を思い起こす匂いだ。血気盛んで何にも興味を抱いた。
郷土史研究家のシゲさんから盆踊りの太鼓に誘われて稽古日の月曜日、稽古の会場に行った。2年前、盆踊りのみなみ会に入った。8曲ある内の3曲踊れるようになった昨年の夏、ボクは櫓の一番上でたたく太鼓をやってみたくなった。シゲさんに相談すると「やってみな、簡単だよ」という。稽古場に直径60cmほどの太鼓と桶が並べられた。シゲさんはボクにバチを手渡し「はいやってみな。右手で太鼓を一回、左手で桶を二回、右手で桶を二回、左手で二回、右手で太鼓を一回、左手で桶を二回、右手で桶を一回、これの繰り返しだ」と簡単に言った。ボクの一番得意な炭坑節をたたいてみたが全くついていけない。手に肉刺が出来そうになった頃、解散になった。
  次の日はボクが提案した青渭獅子の後継者不足を補うための二軍制の稽古日だった。提案したボクが女獅子(めじし)を稽古することになった。小学生からやっている若いアキくんの指導で始まった。太鼓を腹に縛り付け笛の音に合わせて身体を動かすと67歳のボクはフラフラになった。
  稽古が終わると社務所で軽い宴会が始まった。シゲさんから「二日続けて新しいことに挑戦している。すごいよ」と褒められた。聞いていた若いアキくんが「二足の草鞋をはいて大丈夫」と心配そうに言った。
 実はボク、今月から別のことも始めている。経営コンサルタントの大前研一さんによると老後は20ほどの趣味をもてばよいという。
ボクは「二足の草鞋どころか二十の草鞋を履いてるわい」と胸の中で呟いた。
2016/05/22

TITLE:「 若々しさ 

 久しぶりに学生時代の同級生と渋谷で会った。石油会社の社長をしていたシュウと生命保険会社の部長をしていたシンである。シンは現役の保険マン。シュウも近頃まで社長を務めていた。待ち合わせのハチ公で会うと二人とも若々しい。
 帰宅したボクにカミさんは二人とも元気だったと聞いた。ボクは二人ともボクより若々しかったと応えた。そして「ボクは二人の中で一番年上だから、しかたがないんだ」と話した。カミさんは「そう、何カ月違うの」と訊いた。ボクは「ボクが1月1日生まれ、シュウが2日、シンが3日、ボクが一番年上」と話すとカミさんは「はははは」と笑った。
 ボクが一番先にサラリーマンを定年退職して自由に過ごしている。一番気軽なはずなのに一番年老いてしまった。老化とは一体何が原因なのだろうか。
2016/05/16

TITLE:「 熱燗 

 食事のとき湯呑茶碗に入った熱いお茶に水を注いでいるボクを見てカミさんが「どうしたの」と訊いた。ボクは「近頃、熱いものを食べると舌が焼けるんだ。猫舌になったみたいだ」と応えるとカミさん「そう、歳のせいじゃないの」と言う。次の日、食堂で「ぬる燗で」と注文すると聞いていたカミさんは「あなた猫舌になったんで近頃熱燗じゃなくなったのね」と言う。

 カミさんは全くの下戸でお酒のことが分からない。新婚時代、燗酒を頼むとたぎった酒がでてきた。ボクはチロリと酒燗計を買ってきて燗酒のつけかたを指導した。酒燗計には熱燗、ふつう、ぬる燗の印があり沸騰した熱燗が出てくることがなくなった。結婚して40年が経ち、燗の仕方はベテランになったが一度も口にしたことがないので熱燗の実際の熱さが分からないらしい。

2016/05/09

TITLE:「 放置自転車 

 ゴールデンウイークの中頃、工房の駐車所前の道路に見慣れない自転車が置いてあった。一週間経った今も持主が現れない。放置されたものと思われる。中央線沿いの駐輪場のプレートが取り付けられている。鍵が壊されているところを見ると盗んで乗ってきたものと思われる。
 ボクも2年ほど前に自転車を盗まれた。車のないボクの移動手段は自転車だ。この時、ひどく困った。マンションの駐輪場に鍵をかけずに置いたボクの不注意からなので文句を言えない。1ヶ月後に3km先の交番から電話があり受け取りに行った。鍵がなくなりタイヤのチュウブが破損していた。自転車屋で修理をすると5000円かかるという。7年前、7700円の特売で買った自転車だったが捨て難く5000円の大枚を支払った。盗難された挙句、大損だった。
 持主のことを思ってゴールデンウイーク明け、市役所に連絡をした。
2016/05/03

TITLE:「 2016年5月2日備前窯 

 備前土で作陶した作品を焼いた。窯を開くと緋ダスキの作品がゴロゴロと出てきた。高齢のため閉鎖した陶芸家の工房から大量の固くなった粘土が持ち込まれた。メンバーのトビくんが半年かけて練り直してくれた。その中に備前土20kgと合成備前土20kgがあった。備前の粘土は焼成温度が1170度と低くて焼きしまる。焼成温度が低いため他の粘土と一緒に焼成することができない。今回まとめて備前窯として焼いた。 備前焼の茶褐色の地肌は、田土(ひよせ)と呼ばれる田んぼの底の土と山土、黒土を混ぜ合わせた鉄分を含んだ土で焼かれて浮き上がってくる。
 出てきた作品はいつもより焼縮み小さい。ビールカップが大きいぐい呑のみの感じだ。
 夜、冷酒をなみなみと注ぎ晩酌をした。茶褐色の地肌が浮き上がってきた。これが備前の魅力である。

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