2016/09/04

TITLE:「 ロマン 

 稲城市在住の若い陶芸家から講演会の誘いがあった。稲城の土と稲城の梨灰で作陶している陶芸作家の話と言う。演者は福島テツ子さん、御年八十ウン歳という。偶然発見した縄文土器の破片から稲城の土を使った陶芸にのめり込んだそうだ。

 稲城市は奈良時代瓦の産地だった。やきもの出来る粘土層がある。稲城の粘土は耐火度が低く1000度までとされている。江戸時代後期、玉川焼というやきものがあった。資料による1000度で焼ける楽焼のようである。

 講演の後、福島さんから作品を見せていただいた。稲城の粘土と稲城の梨灰で作った作品の中に金色に発色したものがあった。福島さんは「稲城の粘土には稲城の梨灰が相性がよい。どこにもない陶器です」と嬉しそうに語った。

 ボクは福島さんの話を聞きながら三重県の川喜多半泥子を想いだした。川喜多半泥子はアマチア陶芸界の巨匠と仰がれている。東の北大路魯山人に対して西の川喜多半泥子と言われる人。半泥子も自分の住む町の山から採ってきた土で作陶した。三重県津市にある石水博物館で師の作品を観たことがある。割れた水差しや茶碗にもの凄いエネルギーを感じた。

 福島さんの作品に半泥子と同じエネルギーとロマンを見た。

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