2016/11/07

TITLE:「 実行委員の若いお母さん 

 稲城の街がうろこ雲の間から柔らかい日差しで包まれる季節になった。

市民文化祭は今年で48回目になる。昭和44年から始まった文化祭は稲城市民文化祭委員会と稲城市芸術文化団体連合会で運営される。先々週行われた展示部門の実行委員は年配者が多かったが今週行われたステージ部門は若い実行委員が多かった。ヒップホップダンスやジャズダンス、クラシックダンスなどの子供のグループが多く出演するため若いお母さんが実行委員を担当している。

受付に立っていると入り口でグズッて泣いている3歳くらいの女の子がいた。女の子のお爺さんがあやしているがなかなか泣き止まない。芸文連の理事がボクのところに走って来て「泣いているのは会場係をしている実行委員のお子さんなので係りは良いからと言ってください」と言う。ボクは「係りは代わりがいますので子供さんのところに行ってあげてください」と言ったが「他の人に迷惑がかかるのでこのまま係りを続けます」と涙を流しながら言った。子供は暗い会場でお母さんに言われてじっと我慢していたのだろうが限界がきて泣き出したようだ。泣いているわが子を見て若いお母さんも泣いていた。

市民文化祭は実行委員の責任感で運営されている。若いお母さんは担当の時間が終わり女の子を抱いてボクのところに挨拶にきた。女の子は笑顔でボクとハイタッチして帰っていった。これからも稲城の市民文化祭は続いていくだろう。泣いていた女の子が大人になって受け続けてくれるだろう。

ママチャリをこぎながら清々しい気分で会場のアイプラザを後にした。

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