2017/04/03

TITLE:「 花散らし 

 朝、ベランダで体操をしているとラジオから「近頃の若者はエア花見をする」と聞こえた。暖かい部屋で桜の画像を見ながら独りでお酒を飲むという。

ボクの住む町では、4月1日と2日に「桜・梨の花まつり」が開催された。中央公民館と農協が会場になっている。桜並木になっている三沢川沿いに屋台が並ぶ。商工会、ロータリークラブ、ライオンズクラブ、青年会議所、iショップ、芸文連などのテントでそれぞれの催しが行われた。歩道に線路が敷かれ小さな電車が子供を乗せて走る。会場では和太鼓が打ち鳴らされ、若者のライブもある。大道芸、よさこいソーラン、チアダンス、阿波踊り、リメイクした稲城繁盛節の歌と踊りが披露された。梨のすけなどのユルキャラとの記念撮影ができる。なしのすけのドーム型エア遊具の中で子供がはしゃいでいる。ボクの住む町ではエア花見をしている若者はいなさそうだ。

佐賀県東松浦郡には「花散らし」の風習がある。陰暦の三月三日(今の三月三十一日)の節句の翌日に若者たちが野山に遊びに出たそうだ。つまり公に合コンができた行事だった。昔の合コンは、花散らしだけでなく盆踊りも夏祭りも出会いの場所だったのである。お祭りは性解放の原動力として性的色彩を帯びた。若い男女の出会いの場として、また既婚者が一時的な肉体関係をもつ場としてお祭りがあった。

現在、少子化が心配されて久しい。5人に1人が一生も独身で過ごすというデータがあると聞いた。エア花見などしていないで花見会場に足を運んでもらいた。盆踊りや夏祭り秋祭りに参加してほしい。面倒くさがらないでドンドン会話しようではないか。お酒を一緒に飲み交わそうではないか。まだ聞いたことがないが「エアデートで間に合っているから」なって言うんじゃないよ!

まだ3分咲きの桜だが来週には満開になる。満開になった桜はやがて花びらを散らして三沢川の川面に浮かび花筏になって下っていく。花筏に乗ったカップルが誕生すればよいなとボクはぼんやり桜を見上げた。

IMG_20170404_054832.jpg

スポンサーサイト

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する