2017/04/07

TITLE:「 ソメイヨシノ 

 ボクの住む町に流れる三沢川の桜並木が満開である。大きなカメラを担いだオジサンたちがここに集まって来る。大きなカメラを担いだオバチャンもいる。

映画のロケでも行われるんじゃないかと思うほどだ。空気が明るくなり柔らかい香りが辺り一帯を包む。一年で一番三沢川が賑う時期だ。三沢川の桜並木はソメイヨシノ、ヤマザクラ、大島桜などが325本植えられている。それぞれの配置を工夫して植えられ長い時期楽しめる。なかでもソメイヨシノは見事である。

 そのソメイヨシノがここ10年間、苗木を育てていないとラジオで聞いた。テング巣病という病原菌に弱く全国のソメイヨシノがピンチと言う。その他、敬遠される理由として環境による樹勢低下がある。街路樹として植えられたソメイヨシノは枝が多く伸び大木になる分、根が張って舗装を壊す。寿命が60年と言われ、戦後植えられたソメイヨシノが植え替えの時期にあり、代わりの品種が植えられているそうだ。

 代替えの品種として「ジンダイジアケボノ」が推奨されている。ジンダイジアケボノはアメリカから里帰りした品種らしい。1912年3月27日、東京市長の尾崎行雄からワシントンに贈られたソメイヨシノの改良品種。ソメイヨシノより赤みがあり、病原菌に強く、大木にならず並木として最適と言う。

 三沢川を歩きながら見事な桜を見上げた。人も桜も60歳を過ぎるとボツボツ終わりなんだろう。桜は散りぎわの潔さが褒められる。人は長寿を褒められる。

 ソメイヨシノは代替わりさせて使命を全うさせた。ボクら老人も代替わりさせて、もうすぐ始まる川面を流れる花筏に乗って下って行った方が幸せではなかろうか。ボクは呟いた。 

IMG_20170407_071731.jpg

 

スポンサーサイト

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する