陶芸に関する悪戦苦陶の話
ギャラリーの新築「1」突貫工事(第七十八話)


一昨年から始めたMAio108のギャラリーの建築工事が最終工程に入った。
週末 工房に着くと先週まであった建築用の足場が取り外されていた。
入口に幅一メータのセメンが張り巡らされていた。セメントは張られたばかりで板の枠が張られている。階段の踏み板が取り付けられていない。窓止めの金具、入口の金具が取り付けられていない。窓のコーキングもされていない。掃除などまだまだだ。

来週の月曜日から日曜日まで金工、木工、陶芸の展示会が開催される。顧客への案内、新聞のチラシでの案内がすでにされている。
西野オーナーとMAio108のフルメンバーがギャラリーの仕上げの作業を行っていた。
ボクも猫の手よりは役に立つだろうと駆り出された。入口のタイルを張ったり、幕板を取り付けたり普段したことのない作業を手伝った。

三年前 ボクがこの工房に来た時、MAio108のギャラリーは原宿にあった。諸事情からこのギャラリーを閉鎖した。西野オーナーはこの時から立川の工房にギャラリーを建設する事を決めた。

昨年の夏頃に棟が立ち上がり屋根に銀色のアルミ板が張られた。
同じころ西野オーナーは二胡の練習に夢中になり、優先順位が仕事、二胡、ギャラリーの建設になった為、ますます作業が遅くなった。

このギャラリーの建設は設計から施工まですべて西野オーナー一人で行っている。棟上など一人で無理な仕事はMAio108の社員が手伝っているが全体の九十パーセント以上は一人での作業だ。

西野オーナーの仕事は店舗の設計と施工。創る事にかけて自他共に認める天才である。

天才は気まぐれである。仕事の合間に二胡を弾き、それに飽きるとギャラリーの建築作業にあたる。 
オーナーは昨年の暮れにギャラリーをオープンしたいと言っていた。暮れになると来年春にはオープンすると言った。そして五月連休頃に六月に展示会をすると言い出したが誰も出来ると思わなかった。特にボクは思わなかった。

宮崎で陶芸を始めた時、週末通っていた陶芸家が工房に併設して自宅を自分で建設していた。日本全国に陶芸作家は多い。自分は家を作っているので本当の作家だと自慢していた。屋根だけ出来ていたがそれ以上の作業は全然進まなかった。柱や壁は腐りかけていた。三年後 宮崎を引揚げる時、その建物はまだ完成していなかった。

連休を過ぎた頃、建築中のギャラリーの周りに足場が築かれた。壁塗りが始まる。ズボンを塗料で真っ白く汚したオーナーを見かけた。内壁も外壁も全て一人で作業している。
作業の合間に二胡を弾いている。二胡の練習もギャラリーの建築作業も楽しそうにやっていた。

今日の突貫工事で、お昼過ぎになるとギャラリーらしい雰囲気の建物になった。

夕方 鉄工、木工、陶芸の生徒達が自作の作品をもって集まってきた。
集まった人達は、ギャラリーそのものがオブジェのような建物を見て、「素晴らしい」と言った。そして「本当にできたんですね」と驚いた。


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2007⁄06⁄06(Wed) 20:21   未分類 | Comment(2) | Trackback(0) | ↑Top


Comment


オーナーさんの活躍もさることながら
このギャラリー作りのレポートを書くどうしょう花さんの
愛情というか友情というか・同士愛というか
それが素晴らしいです
こんな書きっぷりで書いてもらえたら・・・
また次のギャラリーもできちゃいそうですね
いつかお邪魔してみたいです

2007/06/08 09:51URL | 桃青窯kamadatetsuya[ 編集]

桃青窯 様
ありがとうございます。
秋にはここで初めての個展を予定しております。
是非 お越し下さい。
明日 展示会に行ってみる予定です。
どんなになっているか楽しみです。
              どうしょう花
2007/06/08 21:10URL | どうしょう花[ 編集]

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プロフィール

Author:どうしょう花
サラリーマン生活が残り一年になりました。
宮崎での単身赴任時代に始めた陶芸が十年になります。
昨年 年末に窯を持ちプロとしての環境が整いました。
サラリーマン生活を悔いのないように全力でラストランしたいと思います。
週末は、陶工への道にむかい励みます。
還暦前の老人が悪戦苦闘している日々を「どうしょう花」がエッセイにして毎週水曜日に掲載致します



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